Thermal Insulation
断熱等級について
断熱等級について
正式には「断熱等性能等級」といい、住宅の断熱性能の基準を表す等級です。国土交通省が制定したもので、等級は1~7の7段階あり、最高等級の7が一番断熱性能が高いことを表します。高い等級で建設することにより様々なメリットを受けることができます。
令和7年度以降は全ての新築住宅に等級4以上が義務化されるため、令和4年3月まで最高等級だった等級4は実質、最低等級になる予定となっています。さらに、令和12年には省エネ基準が引き上げられ、現在の断熱等級5が最低等級になる予定ですので、今の段階から断熱等級6から7で建築することが望ましいとされています。
令和7年度以降は全ての新築住宅に等級4以上が義務化されるため、令和4年3月まで最高等級だった等級4は実質、最低等級になる予定となっています。さらに、令和12年には省エネ基準が引き上げられ、現在の断熱等級5が最低等級になる予定ですので、今の段階から断熱等級6から7で建築することが望ましいとされています。
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断熱等級による違い
等級 概要 等級7 ・「HEAT20」G3と概ね同等
・「平成28年 省エネ基準」よりも、暖冷房にかかる一次エネルギー消費量を概ね40%削減できる等級6 ・「HEAT20」G2と概ね同等
・「平成28年 省エネ基準」よりも、暖冷房にかかる一次エネルギー消費量を概ね30%削減できる等級5 ・「ZEH水準」の断熱基準と同等 等級4 ・「平成28年 省エネ基準」と同等
【等級5が新設される以前の最高等級】等級3 ・「平成4年 省エネ基準」と同等 等級2 ・「昭和55年 省エネ基準」と同等 等級1 ・「昭和55年 省エネ基準」未満 -
UA(ユー・エー)値とは?
UA値は「外皮平均熱貫流率」のことで、室内と外気の熱の出入りのしやすさを表す数値です。
住宅の外皮(外壁や天井、床、窓など)を通って内部から外へ逃げる熱量を、外皮の単位面積当たりで算出した数値のことで数字が大きいほど熱が出入りしやすいことを表します。
UA値が小さいほど高断熱とされ、断熱等級の基準も上がります。
セイコートータルホームではUA値0.4以下を基準としています。 -
ηAC(イータ・エー・シー)値とは?
ηAC値は「冷房期の平均日射熱取得率」のことで、太陽からの太陽熱の室内への入りやすさを表す数値です。
住宅の外皮を通って室内に侵入した太陽熱の量を、外皮の単位面積当たりで算出した数値で、数字が大きいほど熱が入りやすいことを表します。
ηAC値が小さいほど遮熱性能が高く、夏の一次エネルギー消費量を削減できる住宅になります。
セイコートータルホームではηAC値1.0を基準としています。 -
高断熱の住宅で快適な室内環境へ
UA値、ηAC値がともに小さい高断熱な住宅は外気の影響を受けにくいため、冬は暖かく、夏は涼しい室内環境で快適に過ごすことができます。
エアコンの効率もよくなり、夏は日差しの影響も受けやすく、冬は暖まりづらいとされる高天井や吹き抜けのある間取りでも、快適な涼しさ、暖かさを保ち快適に過ごしやすくなります。 -
集中力が高まる室内環境
断熱性能は知的生産性にも影響を及ぼすことが実験により明らかになっています。
テレワークや勉強などで集中したいときに暖房の室温を高く設定しすぎて頭がぼーっとしてしまう、部屋が寒くて集中できない、などの事態を防ぐには断熱性能を高めることが必要です。 -
断熱性能は健康を左右する重要な要素です
住宅の高断熱化により、のどの痛み、手足の冷え、気管支喘息、アレルギー性皮膚炎等の症状が改善される傾向があることが研究により明らかになっています。また、室内活動時間の増加による生活習慣病、認知症のリスク軽減等にも繋がり、高断熱化は数多くの健康への良い影響を及ぼします。 -
身近に潜む危険・ヒートショックのリスクを軽減
ヒートショックとは、住宅内の部屋ごとの気温差が大きい場合、血圧や脈拍が急激に変動することで起こる、心臓や血管の疾患です。
特に脱衣所や浴槽内での発生が多く、心筋梗塞や脳卒中にもつながり多数の死亡者を出しています。
その死亡者数は交通事故による死亡者数の4倍にのぼるとのデータもあります。
高断熱の住宅は住宅全体の温度を一定に保ちやすくなることで、ヒートショックのリスクを抑えることができます。 -
節電・節約にもつながり経済的なメリットも◎
高断熱の住宅は外気の温度の影響を受けにくくなるため、エアコンの効率が良くなり、弱めの設定でも十分な涼しさ・暖かさを保つことができるため、節電・節約につながります。
高断熱の住宅は初期コストがかかりますが、毎月発生する光熱費を抑えることが可能で長期的なコストパフォーマンスは優れているといえます。 -
今後の新築は断熱等級6以上が基準
令和7年以降、現在の断熱等級3以下の新築は建てられなくなります。また、令和4年3月まで最高等級だった等級4が実質の最低等級となることが予定されていますが、そこで断熱等級4の基準を満たしていれば良いとは限りません。
令和12年にはさらに省エネ基準が引き上げられ、現在断熱等級5が最低等級になると見込まれている中、数年経てば基準外になるような住宅を建ててよいのでしょうか?
家族の健康のことを考え、毎日快適に過ごせる、そして長期的なコストパフォーマンスや将来的な建物の資産価値も考えると、今後、新築物件を建てる場合は、等級6以上である「HEAT20」G2レベル以上の住宅を基準に考えた方が良いでしょう。
セイコートータルホームでは等級6以上である「HEAT20」G2レベル以上を基準に住宅を建てています。