Wind resistant design

耐風等級2

耐風等級2とは

耐風等級とは、強風による風圧力に対し、建物の倒壊や損傷のしにくさを示したものです。耐風等級は、『住宅の品質確保の促進等に関する法律』(品確法)で規定されている住宅性能表示基準の評価項目の1つです。ほかに耐震等級、耐雪等級もあります。耐風等級には1と2があり、2の方が高性能になります。耐風等級2は、耐風等級1の1.2倍の強さの暴風でも、損傷や倒壊しないとされています。 台風に強い家を建てたいなら、よりグレードが高い、耐風等級2の評価を受けられる構造にすると、安心度が高くなります。 具体的には、耐風等級は外部からの風による負荷に対する建築物の耐性を示します。この等級は通常、数値で表現され、数字が大きいほど、より強力な風に対する耐性があることを示します。日本の場合、建築基準法に基づいて風圧基準が設けられており、これに基づいて耐風等級が定められます。
  • 耐風等級2のメリット

    ・安全性の向上: 耐風等級2に適合する建物は、風の強い日や気象災害の際にも安定して立ち続ける可能性が高まります。これにより、住人の安全が確保されます。
    ・建物の耐久性向上: 強風に耐えるための強化が行われるため、建物の耐久性が向上します。長期間にわたって建物の健康状態を維持できるようになります。
    ・保険料の削減: 耐風等級2に対応する建物は、風害のリスクが低減されるため、保険会社からの保険料が削減される場合があります。
    ・地域の建築基準の遵守: 地域や国の建築基準に適合することで、法的な問題を回避できます。
    建築物が法的基準に準拠していることは重要です。上記の内容含め、総括すると耐風等級1の住宅より耐風等級2の住宅の方が、暴風にさらされても揺れにくくなります。風で住宅が揺れると、壁紙や塗り壁などの内装の仕上げ材が少しずつ損傷します。暴風による揺れが少ない耐風等級2の住宅では内装の仕上げ材の損傷を抑えられるため、メンテナンスにかかる手間や費用の削減にもつながります。
  • 耐風等級2のデメリット

    ・建築コストの増加:耐風等級2に適合するためには、建物の構造や材料に対する強化が必要です。これにより、建築コストが増加する場合があります。
    ・設計の制約:耐風等級2に適合するためには、特定の設計基準や技術が必要であり、これに制約を受ける場合があります。これが設計の柔軟性を制限する可能性があります。
    ・施工工程の延長:耐風等級2に適合するためには、施工工程が通常よりも長引く場合があります。特に、強化された構造の施工には追加の時間と手間がかかる可能性があります。